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たり、国内に住む外国人にゴミ事情を聞いたりといろいろな人と関わってきました。
人と人との関わりから学ぶことを通して、よりよい生き方を求めていくことを願って教科や行事等に関連して計画しました。
【老人会との交流】
3年生の社会科「わたしたちが作る町」の学習がきっかけで、老人会の人たちとの交流が始まりました。長年、毎月ごとに公園掃除をしているという話を聞かせてもらい、野菜の苗植えも一緒にやってくれました。その後何度となく学校に来ては畑の草をとってくれたり、支えを立ててくれたり、苗の成長を見守ってくれました。お礼にと公園掃除のお手伝いをしましたが、反対に苗の肥料をプレゼントされにこにこ顔で戻ってきました。
2学期は国語の学習後戦争体験の話を聞く機会を作ってもらい、また劇や歌を見てもらおうと学校に招待しました。
4年生になり公園掃除では、黙っていても重い袋を代わりにもってあげたり、話をしながら活動する姿が見られるようになりました。
2学期には手打ちうどん作りを計画しました。一緒に食べるものを作ることは心もなごみ、話もはずみます。おじいちゃんのうどんを延ばす手さばきに感心したり「おばあちゃんの知恵袋ってあるの?」と話をしながらの活動は、親しさを増しました。3学期は子どもたちの方から「一緒に遊びたい。」と声があがり実行委員を作り動き出しました。おてだま和紙人形作り、駒、めんこ、百人一首など教えてもらいながら楽しく遊ぶことができました。「ファミコンより楽しい」と胸まわして誉めれた子、「めんこでは本多さんには勝てないよ。」「和紙の人形づくりとても楽しかった。」「浅井さんが家宝の木ふたの百人一首を見せてくれたんだよ」とうれしそうに報告に来ました。
老人会の方々も子どもたちとの交流をとても楽しみにしてくださり、積極的に協力してくださったおかげで2年間続けることができました。
【学区清掃】
3年生の時から学期に一度学区清掃をしてきました。4年生になり社会科の「ごみと私たちのくらし」では、何度がこみ拾いをしている同じ場所をごみの数を数えながらごみ拾いをしてみました。たばこや空缶の数の多さに改めてポイ捨てのひどさを強く感じました。
ごみマップを作りながら、「拾っても拾ってもなくならない」の不満顔の子どもたちと道徳で公徳心について学習しました。社会科、特別活動を通し、ゴミの学習のまとめとして道徳で「ポイ捨てには罰金をとるべきだ」というディベート手法を使った学習をしました。2学期は学年活動を親子学区清掃にしました。ただごみを拾うだけでは楽しみもありませんから、「手配書」を作りそこに書かれている物(もちろんほかのごみも)を拾って来るというゲーム形式で行ないました。子どもたちと一緒の活動は大人たちの意識も変えたようです。
「こんなにポイ捨てされたごみが多いとは驚きました。」「思わず帰り道、空缶を拾っていました。」という声が届き、一緒に体験したことで家庭でもごみ問題が話題になったようです。学級でもこうした共通の体験が基盤となり話し合いも活発になってきました。

 

3−2環境教育の授業作り
?@緑の学習のねらい
4年生の2学期になり「ごみの学習」「水の学習」の続きとして「緑の学習」を考えてみました。「緑の学習」のねらいは、使い捨ての大量消費をもう一度考え、森林破壊の原因が私たちの生活にあることに気づき、自分の生活を見直そうとする気持ちを育てることにあります。

 

 

 

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